ローカルビジネスにとってDXは成長の分岐点。中小企業様と一緒にデジタルシフトを支援する福邦銀行でありたい
福邦銀行様は福井県福井市に本店を置く第二地方銀行です。創業以来、福井県を中心とした地域の産業を盛り上げるべく、中小企業様の支援を積極的に行ってきました。
新型コロナウイルス感染症の流行やDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れなど、ローカルビジネスが変革を迫られている今、現状と福邦銀行様の取り組みを営業統括部 吉岡正様にお聞きしました。
株式会社福邦銀行 営業統括部 吉岡正様
オフィシャルサイト:https://www.fukuho.co.jp/
福邦銀行・出店エリアの特性と現状
福井県にとって、北陸新幹線延伸は明るいトピックス
福邦銀行は福井県を中心に、石川県・京都府・大阪府にも支店を有しています。福井県に関して言えば、今は北陸新幹線の延伸が大きなトピックスですね。2023年には北陸新幹線福井駅が開業予定なので、駅前ホテルやマンションなどの再開発が急ピッチで進んでいます。
当行のお取引先は不動産業・建設業・建築業も多いですが、やはり北陸新幹線に関連して活気づいていると感じています。
産業全体で見ると、福井で主だったものは鯖江市のメガネ産業でしょうか。こちらは全国でトップシェアを誇っていますので、「鯖江=メガネの街」としての認知は進んでいるかと思います。
他には、大手製造業やその下請け関連、原子力発電所関連の産業が主だったものになりますね。
新型コロナウイルス感染症とローカルビジネス
ローカルビジネスにとっても深刻なダメージ
新型コロナウイルスの影響は世界的なものですが、福井県に関しても飲食業や宿泊業を中心に大きな打撃を受けています。
ただ、そんな苦しい状況下でも「待ちの姿勢」でなく「攻めの姿勢」で経営をされている企業様は比較的安定していると感じています。
具体的に言うと販売チャネルを複数持ち、一つがダメになっても他でリカバリーできる体制を整えている企業様ですね。これは新型コロナウイルスの流行前から、いわゆるDX化を進めていたり、ネット販売などのチャネルの開拓を進めていた企業様は、大きな打撃を受けずに済んだ印象があります。
それに新しい取り組みに積極的な姿勢の企業様は、時代に合わせて変化していくことに前向きですし、情報も自らドンドン発信する傾向がある。そうすると自ずと活気が出て、周りからも注目されますよね。
やはり「攻めの姿勢」は、ローカルビジネスにおいて重要だなと感じる次第です。
ローカルビジネスとデジタルトランスフォーメーション
デジタルシフトの必要性を感じつつも、優先順位は低くなりがち
お取引先でも、「DXに興味がある」とおっしゃる中小企業様が大多数を占めています。ただ、どうしても優先順位が低いようで、「必要なのは分かっているけれど、今はまだ踏み切れない」とお考えのようですね。
当行としては「もったいない」というのが率直な意見で、今やローカルビジネスにおいてもDX化は待ったなしの状況ですし、企業様が今後さらに発展できるか否かの分かれ目でもあると認識しています。
先ほど「コロナ禍でもDX化やチャネルの開拓に意欲的な企業様は大きな打撃を受けずに済んだ」とお伝えした通り、DX化に意欲的な企業様は経営が強いと思います。
特に中小企業様では、経営者自らが現場作業から経営までを見ているケースが多く、もっと経営に集中して欲しいなという気持ちです。アナログでは管理が煩雑ですしムダも多いので、デジタル化することで効率化し経営に集中する時間をつくって欲しいですね。
DX化で売上・利益が生み出せることを証明したい
中小企業様と二人三脚で、DX化や事業の発展に寄り添っていけるかが当行のテーマでもあります。行政の方でも補助金や支援制度などを充実してもらっていますが、それが企業様に知れ渡っていない現状があるので、当行が「窓口」になれればと思っています。
まだWebサイトすらお持ちでなかったり、Webサイトはあるけれども運用していない企業様もたくさんあるので、一社一社としっかり向き合いながら課題を抽出し、より効率的で成長性ある経営のサポートを行って参ります。
当行ではクラウドファンディングの商談会を毎月実施していますが、鯖江のメガネの技術を利用した「耳の痛くならないマスク」が2日間で250万円も売り上げた成功事例もあります。
鯖江自体はメガネの技術をフックに、いろいろ新しい取り組みをしているので、当行としてももっとご支援ができればなと考えています。
「福邦銀行と一緒ならDX支援もしてくれるし、シッカリと売上や利益がつくれる」ことを実証していくためにも、これからも提携先パートナーと成功事例を創出していきたいですね。
これから福邦銀行がローカルビジネスでやりたいこと
中小企業様に最適な提携先をつなげるプロでありたい
銀行にとって融資は本業中の本業です。ある意味、当たり前の業務なのでそこで差別化することは難しく、当行のストロングポイントでもありません。
当行では約110社との業務提携を行っており、地銀の中ではパートナー開拓にかなり意欲的だと思っています。もちろん単に提携先を増やすのが目的ではなく、地域の中小企業様のビジネスを発展させるために必要な業務提携しか行いません。
本気でビジネスを成長させていきたいと考える中小企業様と、まさに二人三脚で苦楽を共にするのが福邦銀行の役割です。なので、必要な業務提携先を必要に応じて中小企業様とマッチングさせるプロでありたいと思います。
ローカルビジネスは地域から羽ばたいてもいい
これはローカルビジネスとやや逆説的に聞こえてしまうかもしれませんが、地域に捕らわれ過ぎる必要もないのかなと思っています。今は世界中のどことでもつながれる時代なので、もっと地域から飛び出してもいいはずです。福井の地に根付きつつも、販路は日本中や世界中に向けて開拓していくくらいのご支援ができればと思っているくらいです。
これからのローカルビジネスに必要なのは、つねに視座を高く持ち、地域に捕らわれ過ぎずに経営を行っていけるかどうかでしょうね。
そこで欠かせないのでDXなので、オンラインでの販路開拓にも果敢にチャレンジして欲しいですし、そこに力強くバックアップできる福邦銀行であり続けます。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございます。
当社では、これらも「ブランドを軸に中小・地方企業様のデジタルシフトを担う」の
ミッションのもとローカルビジネスを応援するコンテンツを配信してまいります。