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9年越し2度目のブランディングに臨む、印刷・発送代行企業のブランド構築と浸透による変化とは?

今回ご紹介するのは、東京都新宿区にある印刷・封入・発送業務のBPOカンパニー「ケイジェンド・プロダクツ様」です。ブランディングテクノロジーとのお付き合いは16年にもわたり、9年前にも一度ブランディングのお手伝いをしております(※2023年現在)。最初のブランディングから時間が経ち、社員の顔触れやお客様からのニーズも変わってきたことから、今回は採用に軸を置いたリブランディングをご依頼いただきました。ここでは、代表取締役の遠藤一郎様と工藤堅太郎様にリブランディング前後の課題や変化などについて語っていただいたことを、紹介していきます。

9年越し2度目のリブランディングに臨む、印刷・発送代行企業の採用力強化に向けブランディング事例

リブランディングで社内の空気感やチームワークを求職者向けに発信

はじまりは「事業実態とブランディングの溝を埋めたい」という想い

ケイジェンド・プロダクツ様は、「印刷・封入・発送のBPOカンパニー」として、印刷業務から企業のDM発送代行業務までを行っている会社です。企業のニーズを消費者へ届けるお手伝いをしており、9年前には「会社として目指すものを言語化し、共有したい」という思いから、最初のブランディング依頼をされています。 最初のブランディングでは、「お客様と一体となって、お客様の願いをきちんと伝える、お手伝いを致します。」という企業理念を確立。 代表の遠藤様からは、掲げたビジョンを具現化できたとご評価をいただきました。

そんな中、2022年に リブランディングをご依頼いただくことに。その理由について、「9年間で事業実態とアウターブランディングの訴求内容に乖離が生じたから」だと、遠藤様は語ります。 ケイジェンド・プロダクツ様は、中小企業でありながら高生産性な業務効率や福利厚生の充実、心理的安全性の高さなど、内外に誇れる要素を数多くお持ちです。しかし、そうした自社の良さを、外部にどうやって伝えるのか悩まれていました。「DM発送代行」という業務イメージを持ちにくい内容で、採用に不安があったとも言います。 また、企業として成長していく中で、予期せぬ注文量の増加や、人手不足にもお悩みでした。ケイジェンド・プロダクツ様では、前期と前々期共に売上増を達成されており、工藤様は「このまま成長し続けると従業員の疲弊・サービスの低下が起こるのではないか」と危惧されていたようです。

それに加え、今までは人材と向き合う時間がなく、結果として積極的に営業できないという課題もありました。「社員の成長を支える」「働く人への安心感の提供」を追求していきたいという気持ちがあったことや、9年間で社内メンバーに入れ替わりがあったことなどから、事業内容とアウターブランディングの溝を埋めるため、今回リブランディングに踏み切られたのです。

一度目で「社員の自信」がアップ!二度目は求職者へ「らしさ」の発信を目指す

遠藤様は、最初のブランディングで企業理念を確立したことで、社員全員が自信を持って お客様に対応できるようになったと感じられたそうです。それまでの業務では、「柔軟さ」「速さ」を求められていましたが、時代とともに「安全性」「チェック体制」が求められるようになったとのこと。トラブルが起きた際も作業ログを見返すことで素早く原因を把握し、誠実に対応できるようになったことでも、社員に自信がついたと言います。工藤様も、社員によって個人の経験の差はあれど、お客様対応で共通の対応ができるようになったと感じられたようです。

一度目のブランディングで、社員間の一体感の醸成や平均的な底上げを実現した結果、リブランディングにおいてもブランディングテクノロジーを選んでくれたケイジェンド・プロダクツ様。
事業実態を正しく伝え、「ありのままの良さ」を分かりやすく伝えることで、中小企業でも大手に負けないブランド力があるという発見と自信の再確認に繋げました。実際、現在のケイジェンド・プロダクツ様では、「DM発送代行」というある種の“ニッチな”業界でありながら、この9年間で大企業から業務を委託されることもありました。二度目のブランディングでは、お客様に対するこうした柔軟性もアピールポイントとして挙げています。

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今回は採用に軸を添えたことで、モデルとなる現役社員をベースにしたペルソナ像も設計。社内の空気感やチームワークの良さ、さらには「押し付けない、決めつけない、可能性に蓋をしない。」という代表のモットーをデザインで優しく表現し、求職者へ発信できるプラットフォームも完成させました。また、インナーブランディングにおいては、社内意識の向上を実現できたと評価をいただいています。

利用サービスは「ブランドコンサル」「レギュレーション制作」

現在ケイジェンド・プロダクツ様の、営業活動における制作物の主な活用状況は「ブランドコンサル」「レギュレーション制作」です。
採用ブランディング後は、2名の採用に成功。1名は印刷業界に長年勤務した40代男性。もう1名は、子育てを終え「自分も自立したい」と応募された50代の女性でした。お二人ともホームページに掲載されたLPを見たそうで、「キャリアモデルコンテンツを見て、自分もこうなりたいと思った」「新しいことをやっている印象を受け、興味を持った」とご評価いただいています。LPをきっかけに、求めている人材を見事獲得できたと言えるでしょう。

ほかにも、自社に隣接したビルの一室を借りて商談スペースや休憩所として活用したり、動画の教育ツールを導入して社会人基礎力の研修を自動化したりと、求職者が「ここで働きたい」と思える施策を、ケイジェンド・プロダクツ様ご自身でも打ち出しています。

ワークショップや社員への聞き取りがリブランディングの鍵に

インナーブランディングで会社のブランドを「自分事」に

9年前に最初のブランディングを行った際と現在では、社内の状況、目指す姿、顧客層、取り巻く環境が良い意味で大きく変化しました。そうした中、ケイジェンド・プロダクツ様が抱えていた課題は「自社の長所を対外的に発信できていない」という点だったと言います。今回のリブランディングにより、現在の強みである事業実態、考え方などをアップデートしてまとめることができました。

また社員の顔ぶれにも変化があり、現在の社員と経営陣でインナーブランディングに取り組んだことで、エンゲージメントが向上。ワークショップなどを通じ会社について社員同士で話し合う中で、仲間同士の意思疎通もできるようになったそうです。会社のブランドを「自分事」にできたことでも、一体感を醸成できました。

効果的なブランディングと同時に高効率稼働の組織を目指す

「社員の想いを言語化してくれた」ことが再契約の決め手

ケイジェンド・プロダクツ様は、過去にもブランディングの依頼をいただいております。 今回もご契約いただいた理由について、遠藤様からは「以前ブランディングをお願いした際に、代表だけでなく社員全員の想いをキャッチし、言語化してくれた」とご評価をいただいています。

「前回依頼した際、『これはどうでしょう?』という私たちの問いかけに対し『良いけど、抽象的ですね』と、ブランディングテクノロジーの担当者さんは忌憚のない意見をくれました。そのときは最終打ち合わせの段階だったのですが、『今日は決まらないかも』という空気も流れていました。しかしそんな中でも、最終的に『これがいいね』と思える瞬間があったんです。全員で作っているという感覚があり、それがとても印象的でした」

遠藤様からはこのようなご意見もいただいており、信頼性や企業規模に合わせた価格設定なども踏まえ、今回もブランディングテクノロジーを選んでいただくこととなりました。

「社員の想いを言語化してくれた」ことが再契約の決め手

9年前のブランディングと今回のリブランディングを経て、工藤様からは「ブランディングによって意思統一ができ、社員全員にとっての道しるべとなった」「対外的には、『うちはこういう会社だ』と分かってもらえるようになった」とご意見をいただいています。

今後の展望については、「売り上げを着実に増加させながら週休三日制を導入するなどして、高効率稼働の組織を目指していきたい」とのことでした。目標達成に際し、ブランディングテクノロジーでは事業成長のポイントで長く関係性を持ち、適切なご支援を行っていきたいと考えています。

ケイジェンド・プロダクツ「3つの成功要因」

  1. 「押し付けない、決めつけない、可能性に蓋をしない。」という代表ご自身のモットーを実践する中で、社内に「良い雰囲気」を醸成。その状態をブランドとして言語化し、デザインにまとめ効果的な採用ツールとして昇華できた。
  2. ワークショップ等に積極的にご参加いただき、良いパートナーシップを築きながらプロジェクトを進められた。
  3. 「社内の雰囲気」「社員同士の関係性」「会社からの支援」「教育方針」など、入社しないと分からないことについて、詳しい聞き取りを実施。それらを「企業として優れた部分」として発信できた。

成功要因①

9年前、はじめてブランディングに取り組まれた頃から現在に至るまで、代表の遠藤様は「押し付けない、決めつけない、可能性に蓋をしない。」という信念を曲げず、根気強く丁寧に社員の方々に接してこられました。

その結果、心理的安全性が高く個を尊重する社風の中で、リブランディングに取り組むことに成功。ブランディングテクノロジー側も、話すのが苦手な方や口数の少ない方、それでも仕事に一生懸命打ち込まれている方の「人となり」を客観視しながら施策を進められました。また、チームワークの良さと高効率で収益を上げられるポイントを理解することで、ケイジェンド・プロダクツ様「らしさ」の全容を正確に掴みました。

成功要因②

2022年に実施したリブランディングにおいても、ケイジェンド・プロダクツ様には慣れないインタビューや、ワークショップのディスカッションに積極的に取り組んでいただきました。

例えばワークショップでは、 「ビジョン」「経営理念」「採用タグライン」について、いくつかの素案を発表。それを議題に、「どれが自社のカラーに合っているか」をディスカッションしました。同時に、ケイジェンド・プロダクツ「らしさ」についても社員間でブレストし、自社のブランドに対して「考える」「発言する」という前向きな姿勢を見せていただきました。その結果、順調にプロジェクトを進めることに成功。お客様の熱意と当社の想いが良い循環を生み、素晴らしいブランディング体験が実現しました。

プロジェクト一部資料

成功要因③

ケイジェンド・プロダクツ様では、お客様対応や業務に対しては「妥協しない」「できないことを、どうすればできるようになるかをまず考える」というしっかりとした姿勢をお持ちです。それと同時に、効率的な稼働で週休三日制を目指すなど、「待遇を今よりも良くしたい」という大手企業にも負けないスタンス、成長に向けた資格取得の支援、「社員個人の良い点を伸ばす」「できないことは社員全員で助ける」といった育成方針など、企業として素晴らしい魅力があります。

しかし、これらの特徴は「入社しないと分からない」という点がネックでした。ブランディングテクノロジーでは、こうしたケイジェンド・プロダクツ様の特徴をアウターブランディングの施策としてLPに反映。企業の魅力や社員へのケア、教育は、知名度や規模によらないということを、コピーやデザインで表現することに成功しました。

まとめ

ブランディングテクノロジーで複数回リブランディングを行っていただくお客様は、まだあまり多くありません。そうした中、ケイジェンド・プロダクツ様とは、16年間という長いスパンにわたり、さまざまなポイントで関わりを持つことができました。また、ケイジェンド・プロダクツ様とのお付き合いは、私たちブランディングテクノロジーのスタッフにとっても、「ひとつの企業の成長を間近で見させていただいた」という、大変貴重な経験となりました。

最初の大きなタッチポイントは、9年前のブランディングでした。このときは「営業強化」を目的としていました。しかし今回は、9年という時間を経て成長を遂げた「現在」の姿を訴求し、採用強化を行うリブランディングを実施することに。約4ヶ月というプロジェクト期間中、企業の「努力する姿勢」「努力することの難しさ」「求められる意志の強さ」「社員に対するやさしさ」を感じながら、リブランディングを進めました。

ケイジェンド・プロダクツ様のブランディングに寄り添う中、当社としても「お客様と強固なパートナーシップを組むことで、より良いブランドに仕上がる」というフローを再確認でき、多くの学びを得ることができました。

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担当したwebブランディングプロデューサー
ブランディングテクノロジー株式会社_N.YOSHIHIRO

N.YOSHIHIRO

AP営業部 ブランディング プロデューサー

東京都世田谷区生まれ。2009年ブランディングテクノロジーに入社。1,200名以上の経営者の「想いに応える」ためブランディングとメディア活用を支援。
デジタル領域では戦略立案、KPI設計、運用を個人事業主から上場企業まで幅広く対応。営業部長を経て、現在は企業ブランディングチーム立ち上げに従事。

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