SDGsロゴとは?使用許可の有無や禁止事項を詳しく解説

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SDGsロゴとは?使用許可の有無や禁止事項を詳しく解説

近年SDGs(持続可能な開発目標)について耳にしたり、マークを目にする機会が増えているのではないでしょうか?

よく目にするSDGsロゴには、実は使用許可の有無や特定の禁止事項が存在します。そのルールを理解しないまま利用することは、企業においてマイナスの影響を与えかねません。

そこで本記事では、SDGsロゴの正しい理解と利用法を詳しく解説し、SDGsの目標に対するより深い認識を得るための手助けをします。

本記事を読むことで、SDGsのロゴを使用する際のルールを理解でき、正しい活用が可能になるでしょう。

この記事でわかること

  • SDGsロゴの基本情報と17の目標
  • SDGsロゴ使用に関する許可のガイドライン
  • ロゴ使用時の制約と遵守すべきルール

こんな人におすすめの記事です

  • 企業のマーケティング担当者やCSR担当者
  • 起業家や中小企業経営者
  • 非営利組織や教育機関の関係者

 

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SDGsロゴとは

SDGsロゴとは

SDGsロゴとは、持続可能な開発目標を象徴するマークです。

このロゴは、国際社会が共通の目標に向かって努力する意志を視覚的に表現しています。

例えば、このロゴには17のカラフルな要素があり、それぞれ異なる目標を示しています。ロゴの正しい理解と使用は、SDGsの理念を広める上で重要です。

 

理解しておくべきSDGsの17の目標

SDGsの17の目標は、社会的・環境的な課題に対処するために定められました。例えば、「貧困をなくそう」や「飢餓をゼロに」などの目標は、社会的な不平等や食糧不足に取り組むものです。

また、「気候変動に具体的な対策を」といった目標は、環境問題への対応を促します。これらの目標は、ビジネスにおいては持続可能な経営や企業の社会的責任の重要性を、個人の生活においては環境への配慮や社会的貢献への意識を高めることに繋がります。

SDGsロゴの種類

SDGsロゴの種類

SDGsのロゴには、さまざまなデザインが存在します。

主なものには、国連主体向けと非国連主体向けのロゴがあり、これらは国連のエンブレムの有無により区別されます。上記の画像は国連エンブレムのない、非国連主体向けのロゴです。

SDGsロゴの種類

また、各目標に対応した17のアイコンもあり、これらは視覚的に直感的に理解できるデザインが特徴です。さらに、17の目標を色で表現したカラーホイールも存在し、これらはピンバッジや名刺などによく使われます。

これらのロゴは、スウェーデンのクリエーティブディレクター、ヤーコブ・トロールベック氏によってデザインされ、言葉を行動に移すことを促すシンプルながらも深い意味が込められたデザインとなっています。

SDGsロゴ公式サイト:https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

 

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SDGsロゴの使用許可の有無

SDGsロゴの使用にはガイドラインが制定されており、特定のケースにおいて許可が必要です。ここでは、許可が必要な場合とそうでない場合を詳しく解説し、適切な使用方法を紹介します。

参考:ロゴ使用のためのガイドライン(日本語訳)

 

許可が必要なケース

使用する際、許可が必要なケースには主に二つあります。

まず、資金調達目的での使用です。SDGs関連の活動費用を集めるためにこのロゴを使う場合、国連からの事前許可とライセンス契約の締結が必要です。

次に、商業用途での使用も許可が必要です。企業がSDGsを推進するためのグッズ製作やイベント告知など、利益を目的とした活動にロゴを使う場合、同様に事前許可とライセンス契約が求められます。

これらのケースでは、適切な手続きを踏むことが重要です。

詳しくはガイドラインの17ページを確認してください。

 

許可が不要なケース

SDGsロゴの使用において、許可が不要なケースも存在します。

具体的には、非商業的かつ資金調達を目的としない「情報目的」での使用がこれに該当します。

例えば、SDGsの普及や教育を目的とした自社のウェブサイト、ビラ、ポスターへの掲載などがこのケースに当てはまります。こうした使用は、SDGsの理念を広めるためのものであり、営利目的や資金調達とは異なるため、国連からの特別な許可は必要ありません。

ただし、このような使用であっても、ロゴのガイドラインを遵守することが重要です。

 

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SDGsロゴを使用する際の3つのポイント

SDGsロゴを使用する際の3つのポイント

SDGsロゴを使用する際には、特定のポイントを押さえることが重要です。ここでは、情報目的、資金調達目的、そして商業目的での使用における具体的なガイドラインを解説します。

 

情報目的で使用する場合

教育や啓発活動においては、いくつかの重要な注意点があります。

例えば、企業が自社のロゴとSDGsロゴを並べて使用する際には、「私たちは持続可能な開発目標を支援しています」という文言を記載することが必須です。

情報目的で使用する場合

引用:国連広報センター

この文言を記載しない場合、企業ロゴとの併用は認められません。このような規定は、ロゴの使用が正確で適切な方法でおこなわれることを保証するために設けられています。

教育や啓発目的での使用では、これらのガイドラインを遵守することが重要です。

詳しくはガイドラインの18ページを確認してください。

 

資金調達目的で使用する場合

資金調達目的の場合、いくつかの重要なポイントがあります。特に、企業ロゴとSDGsロゴを並べて表示する場合、非国連主体向けのSDGsロゴが企業ロゴより目立たないようにしなければなりません。

この規則は、ロゴの使用が国連との直接的な関連を示唆しないようにするために設けられています。また、資金調達活動においてSDGsロゴを使用する場合、目標の理解と共感を促すためには、ロゴの意味と目標に関する情報を明確に伝えることが効果的です。

これにより、支援者に対して活動の意義をしっかりと伝えられます。

詳しくはガイドラインの17ページを確認してください。

 

商業目的で使用する場合

商業目的の場合、営利企業が商品やサービスのマーケティングにこのロゴを用いることを指します。

このケースでは、企業ロゴとSDGsロゴ、カラーホイール、アイコンを並べて表示することが可能であり、それらの大きさは同じであっても問題ありません。

しかし、SDGsロゴの使用は単なるマーケティングツールとしてではなく、SDGsの理念と目標を広めるための重要な手段として位置付けられます。そのため、ロゴを使う際には、その製品やサービスがSDGsの目標にどのように貢献しているのかを明確に伝えることが重要です。

このアプローチは、消費者に対して企業のSDGsへの取り組みを示すと同時に、SDGsの普及と理解を深める効果的な方法となります。商業目的でのロゴ使用は、SDGsの価値を高め、企業のブランド価値を向上させる機会となるでしょう。

詳しくはガイドラインの17ページを確認してください。

 

オリジナルロゴなら申請不要

オリジナルのロゴを作成する際には、申請が不要である点が大きなメリットです。ガイドラインによると、まずSDGsの17の目標に対応するカラーリングを利用して独自のシンボルロゴを作成できます。

この際、SDGsの理念を反映したデザインを心がけることが重要です。

また、各自治体が提供しているSDGsロゴの利用も一つの方法です。

これらのロゴは通常、地域固有の特徴や目標を表現しており、その地域に根ざした活動やプロジェクトに適しています。オリジナルロゴの作成時には、SDGsの全体的なコンセプトを尊重し、それぞれの目標が持つ意味を理解し表現することが求められます。

こうしたオリジナルロゴは、SDGsへの取り組みを示す強力なツールとして活用できるでしょう。

 

自治体のSGDsオリジナルロゴの使用例

日本の自治体の中でも、大阪府堺市はSDGsの取り組みにおいて特筆すべき例です。

2018年には「SDGs未来都市」として国から選定され、人口減少や高齢化といった社会的課題への取り組みを積極的におこなっています。

自治体のSGDsオリジナルロゴの使用例

引用:堺市公式サイト

堺市は、SDGsの17の目標カラーを使って、市のシンボルである古墳の形を模したオリジナルのSDGsロゴを作成しました。このロゴは、古墳が持続して存在することから着想を得ており、「持続可能な開発」の理念を象徴しています。

このように、市民にSDGsを身近に感じさせるデザインは、市民のSDGsへの理解を深め、啓蒙活動において重要な役割を果たしています。

 

SDGsロゴ使用許可の申請法

使用許可を申請する際には、特定のプロセスを踏む必要があります。まず、申請は国連本部のメールアドレス(sdgpermissions@un.org)に対しておこない、すべて英語で提出することが求められます。

件名は大文字で「SDG LOGO/ICON REQUEST」と記載し、使用目的や方法について具体的なサンプルや試作品を添付して説明する必要があります。また、SDGsの精神に沿った使用目的であることを明確にし、希望する用途について簡潔に記述することが重要です。

サステイナブルなビジネスや素材に関する言及も有効です。使用許可期間は2030年12月31日までとされており、SDGsに関連する出版物の場合はこの期間を超えても使用することが可能です。

このプロセスを通じて、SDGsのロゴを適切に利用するための許可を得られます。

 

SDGsロゴを使用する際の禁止事項

SDGsロゴを使用する際には、いくつかの禁止事項が存在します。これらのルールを理解し遵守することは、ロゴの適切な利用とSDGsの理念を尊重する上で非常に重要です。

ここでは、これらの禁止事項について詳しく解説します。

 

SDGsロゴの加工

ロゴの色や形の変更が禁止されているのは、ロゴが持つ意味と認識の統一を保持するためです。

このロゴはSDGsの目標を象徴し、世界共通の理解を促進する重要な役割を担っています。

そのため、ロゴの正確な使用が重視され、その変更は認識の混乱を招く可能性があるため禁止されています。

詳しくはガイドラインの19ページを確認してください。

 

SDGsカラーホイールの加工

SDGsカラーホイールの使用においては、加工をおこなうことが禁止されています。カラーホイールは、SDGsの17の目標を色分けして表現したもので、そのデザインの変更や企業ロゴの追加、文字の挿入などは認められていません。

この規則の背景には、SDGsの目標を正確に伝え、世界共通の理解を促進するための意図があります。カラーホイールの正しい使用は、SDGsの理念を尊重し、その普及に貢献することに繋がります。

詳しくはガイドラインの20・21ページを確認してください。

 

自社のロゴと並べる場合は所定の文言が必須

企業が自社のロゴとSDGsロゴを並べて使用する際には、特定のガイドラインに従う必要があります。

単にロゴを横に並べるだけでは不十分で、「私たちは持続可能な開発目標を支援しています」という文言を併記することが求められます。

この文言は、企業がSDGsの目標に対して取り組んでいることを示す重要な要素であり、企業のSDGsへのコミットメントを明確に伝えるために必要です。このように規定の文言を付け加えることで、SDGsのロゴを使用する企業の責任と貢献が強調されます。

詳しくはガイドラインの18ページを確認してください。

 

SDGsロゴのダウンロード方法

SDGsロゴ、SDGsカラーホイール、そして17のSDGsアイコンは、国際連合広報センターの公式ホームページからダウンロードできます。ダウンロードする際には、ロゴの使用目的やガイドラインを十分に理解し、適切に利用することが重要です。

特に、ロゴの加工禁止や使用上の注意点に留意する必要があります。そのため公式サイトからダウンロードすることで、正式なバージョンが保証され、SDGsの目標を適切に表現することが可能になります。

利用に際しては、国連が定めるガイドラインに従い、SDGsの理念と目標に沿った使用を心がけるように注意しましょう。

 

SDGsロゴの使用許可の有無を確認して正しく利用しよう

SDGsロゴの使用には、許可の有無や適切な利用法を理解することが不可欠です。

ロゴの使用は、情報目的、資金調達目的、商業目的に応じて異なるガイドラインがあり、使用許可が必要なケースや禁止事項に注意する必要があります。

また、オリジナルロゴの作成に関しては申請不要ですが、SDGsの理念に沿ったデザインを心がけることが重要です。SDGsに関する正しい理解と適切なロゴの使用は、持続可能な開発目標の普及と達成に貢献します。

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