新卒でリファラル採用を利用するメリット・注意点は？事例なども解説

新卒採用の効率化と質の向上は、多くの企業が直面する課題です。優秀な人材を確保しつつ、採用コストを抑えることは容易ではありません。そんな中、注目を集めているのがリファラル採用です。

新卒採用にリファラル採用を活用することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。また、新卒のリファラル採用を成功させるためのポイントや、注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。

本記事では、新卒採用におけるリファラル採用の活用方法について、事例を交えて詳しく解説します。

魅力的な採用サイトで優秀な人材をゲット！

無料で資料をダウンロード

リファラル採用とは

リファラル採用は、社員の紹介で人材を獲得する手法です。企業が求める人材像を社員に伝え、社員のネットワークから候補者を募ります。紹介された候補者は、社員からの信頼を得ているため、企業との相性が高い傾向にあります。

リファラル採用の主な利点は、採用コストの削減と、ミスマッチの低減です。社員の紹介であるため、求人広告などの費用が抑えられます。

一方で、通常の採用手法と比べ、大量採用には不向きな面もあります。社員のネットワークに依存するため、募集できる人数に限りがあるからです。しかし、採用の質を重視する企業にとって、リファラル採用は有効な手段と言えるでしょう。

新卒でリファラル採用を利用する5つのメリット

ここでは、新卒でリファラル採用を利用するメリットについて詳しく解説します。メリットは次のとおりです。

コスト削減が期待できる

リファラル採用は、求人広告や人材紹介会社を利用する従来の方法に比べ、大幅なコスト削減が可能です。例えば、1人あたり10～30万円のリファラル報奨金を支払っても、広告費用や紹介料よりも安価に抑えられます。

コスト面だけでなく、業務の生産性向上の観点からも、リファラル採用は大きなメリットがあると言えるでしょう。

ミスマッチを低減できる

リファラル採用では、社員が自社の文化や価値観を理解した上で、それに合う人材を推薦します。

このため、採用後のミスマッチが生じるリスクを大幅に下げられます。

加えて、リファラル採用では、入社前から社員との接点があるため、応募者も会社の雰囲気をつかみやすくなります。入社後のギャップを最小限に抑えられるため、早期離職のリスクも軽減できるでしょう。

ミスマッチを防ぐためには、応募者と企業の双方に十分な情報が行き渡ることが重要です。リファラル採用は、そのための有効な手段と言えます。

応募者の質の向上

リファラル採用では、社員が応募者の人柄やスキルを事前に把握しているため、質の高い人材が集まりやすくなります。例えば、IT企業のリファラル採用では、社員の紹介によって優秀なエンジニアが応募するケースが多いとされます。質の高い応募者を確保できれば、採用プロセスの効率化や採用基準のレベルアップにつながるでしょう。

また、リファラル採用では、応募者の職務経歴や志向性を社員が把握しているため、書類選考の精度も上がります。適切な人材を絞り込めるため、面接の回数を減らせる可能性があります。

応募者の質を高めることは、採用業務の効率化にも寄与するでしょう。優秀な人材の獲得と、採用プロセスの最適化の両立が期待できるのです。

内定承諾率の向上

リファラル採用では、紹介者の存在が応募者の心理的安心感を高めます。社員から会社の様子を聞けるため、入社後のイメージがつかみやすいのです。また、内定辞退のリスクも低減できます。紹介者がサポート役となり、内定者のモチベーションを維持する効果が期待できるからです。

さらに、リファラル採用の内定者は、入社前から社内に知り合いがいるため、職場に馴染みやすいというメリットがあります。これは、内定承諾の決め手にもなります。応募者にとって、リファラル採用は安心感と期待感を抱ける採用方法だと言えるでしょう。

内定承諾率を高めるには、応募者の不安を取り除き、入社への意欲を高めることが肝心です。リファラル採用は、それを実現する有力な手段の一つと考えられます。

社員のエンゲージメント向上

リファラル採用は、社員が採用プロセスに主体的に関わる機会を提供します。自分が推薦した人材が活躍する姿を見ることで、会社への愛着や貢献意欲が高まるのです。また、社員同士が人材を紹介し合うことで、社内のコミュニケーションが活性化します。部署を越えた交流が生まれ、組織の一体感が醸成されていくでしょう。

さらに、リファラル採用は、社員の人脈を広げる機会にもなります。社外の優秀な人材とつながりを持てることで、社員自身のキャリア形成にもプラスの影響があると考えられます。

リファラル採用は、そのための有効なアプローチの一つだと言えるでしょう。社員が自発的に採用に関与することで、会社への愛着と貢献意欲の向上が期待できます。

新卒でリファラル採用を利用する際の3つの注意点

ここでは、新卒でリファラル採用を利用する際の注意点について詳しく解説します。注意点は次のとおりです。

人間関係の配慮

リファラル採用では、紹介者と被紹介者の関係性に十分な配慮が必要です。例えば、上司と部下、先輩と後輩など、職場での立場の違いが影響しないよう注意が必要でしょう。また、紹介者が退職した場合、被紹介者のモチベーションが下がるリスクがあります。さらに、紹介者と被紹介者の関係が悪化した際には、職場の雰囲気を悪くする可能性もあるのです。

これらのリスクを最小限に抑えるには、紹介者と被紹介者の関係性を適切にマネジメントすることが重要です。二人の関係性を把握し、必要に応じてフォローを行うことが求められます。リファラル採用を成功させるには、人間関係への細やかな気配りが欠かせません。

大量採用には不向き

リファラル採用は、少数の優秀な人材を確保するのに効果的な手法です。社員の紹介により、自社の文化や価値観に合った人材を見つけやすいからです。

大規模な採用が必要な場合には、リファラル採用だけでなく、他の採用手法との併用が望ましいと言えます。例えば、求人広告や人材紹介会社の活用、学校推薦との組み合わせなどが考えられます。企業の採用ニーズに合わせて、最適な手法を選択することが重要です。

採用プロセスの透明化と簡素化

リファラル採用を効果的に行うには、採用プロセスを透明で簡素化することが重要です。社員が友人や知人を紹介しやすい環境を整えることで、リファラル採用の成果を最大化できるからです。

複雑な手順や条件があると、社員が紹介を躊躇する可能性があります。応募者にとっても、わかりにくい採用プロセスは応募意欲を削ぐ要因となります。リファラル採用の手順や目的を全社員に周知し、理解を深めてもらうことが大切です。

例えば、社内イントラネットや説明会を通じて、リファラル採用の意義や方法を丁寧に説明するのが効果的でしょう。社員が積極的に採用に関われる環境を整えることで、リファラル採用の成果は大きく向上するはずです。

新卒でリファラル採用を成功させる3つのポイント

新卒でリファラル採用を成功させるポイントは次のとおりです。

紹介フローや求める人物像をわかりやすくする

リファラル採用を円滑に進めるには、紹介フローをシンプルにし、求める人物像を明確にすることが重要です。

例えば、個別面談の申し込みURLを送るだけで紹介が完了するようにするなど、手続きをわかりやすくする工夫が効果的でしょう。

また、求める人物像を具体的に示すことで、ミスマッチを防げます。「チャレンジ精神のある人」「コミュニケーション能力の高い人」など、具体的な特性を挙げることで、社員が適切な人材を紹介しやすくなります。

紹介フローと求める人物像を明確にすることで、リファラル採用の効果を最大限に引き出せるでしょう。

早期のリファラル依頼

リファラル採用を効果的に行うには、早期からの依頼が重要です。新卒採用の場合、就職活動が本格化する前の時期から、リファラル採用の依頼を開始することが望ましいでしょう。
具体的には、4月から6月にかけて、社員に対して積極的にリファラル採用への協力を呼びかけることが有効です。

リファラル採用の成功には、タイミングが重要な要素となります。新卒採用においては、早期からの計画的なアプローチが欠かせません。社員の協力を得ながら、優秀な人材の獲得を目指すことが求められるでしょう。

インセンティブの提供

リファラル採用を促進するには、紹介者や候補者に対してインセンティブを提供することが効果的です。特典や報酬を用意することで、リファラル採用への参加意欲を高められるからです。

例えば、紹介者である社員に対しては、採用が決まった際の報奨金や表彰制度などを設けるとよいでしょう。社員のモチベーションを高め、より積極的な紹介を促せます。

また、インセンティブの種類や提供方法は、企業の規模や採用目標に合わせて検討することが重要です。金銭的な報酬だけでなく、社員の表彰や候補者へのサポートなど、多様な方法を組み合わせることが望ましいでしょう。

新卒でリファラル採用を利用した事例

SOMPOシステムズ株式会社は、チャレンジ精神を持つ人材を求めるため、リファラル採用を導入しました。内定者の紹介により優秀な学生を獲得し、内定辞退の減少を目指したのです。

MyReferなどのツールを活用し、内定者に社内のリアルな情報を提供しました。学生にとって身近な内定者が魅力を語ることで、効果的な採用活動を実現しています。22卒採用では、9人の学生が紹介され、3名が内定、2名が承諾という成果を上げました。

内定者の積極的な働きかけにより、高い内定率を達成。外部イベントよりも効率的に優秀な人材を獲得できたのです。SOMPOシステムズ様の事例は、リファラル採用の有効性を示す好例と言えるでしょう。

参考URL：私たちの見えないところで内定者が当社の魅力をアピールしてくれた――ＳＯＭＰＯシステムズのIT人材新卒リファラル採用 | TalentX Lab.

リファラル採用で新卒採用を効果的に実施しよう

本記事では、新卒採用におけるリファラル採用の活用方法について解説しました。

リファラル採用は、コスト削減、ミスマッチの低減、応募者の質向上など、多くのメリットがあります。一方で、人間関係への配慮や大量採用への不向きさなど、注意点も存在します。紹介フローの簡素化や早期の依頼、インセンティブの提供といった工夫が成功のカギとなるでしょう。

新卒採用の効率化と質の向上を目指す企業にとって、リファラル採用は有力な選択肢と言えます。本記事を参考に、自社に合ったリファラル採用の仕組み作りに取り組んでみてはいかがでしょうか。

【らしさを発信⇒採用率を高める】採用サイト制作サービスのご案内

当社では狙った人材を獲得するための採用ブランディングとオリジナル採用サイト制作を掛け合わせた「【らしさを発信⇒採用率を高める】採用サイト制作サービス」を提供しています。自社のブランドを効果的に高めながら優秀な人材を獲得するため採用サイトの制作をお考えの方は、ぜひ当サービスをご利用ください！

サービス詳細を確認する

無料相談・お問い合わせ

担当者へ相談する