集客・増患できる企業コンセプトの作り方 ～歯科医院ホームページ編～
「集客に成功している歯科医院の共通点」アンケート調査結果より
当社は創業以来20年間、3,000院を超える歯科医院様との取引実績をいただいております。
先日、株式会社WACUL社と共同研究として行った「集客に成功している歯科医院の共通点」を調査した結果、 最終的に歯科医院を選ぶ際、最も影響力のある媒体は「公式ホームページ」であることが分かりました。 （調査レポートは記事の最後からダウンロードいただけます）
今やほとんどの企業・歯科医院がホームページを持っているため、ただ持つだけではなく差別化が必要な時代。
では、
・競合と比べた際、選ばれる歯科医院になるには？
・どうしたらホームページ上で自院の特徴が伝わりやすくなるのか？
・患者目線での特徴の伝え方は？
今回は歯科医院を例にご紹介させていただきます。
こんな方におすすめの記事です
- 自院の特徴が分からない
- なんとなく分かるが言語化・ビジュアル化できていない
- 自院の強みに自信がない
目次
ホームページにおける「医院コンセプト」の重要性
全国に76,000軒あるという歯科医院。
歯科医院を探す患者側としては、自分に合った歯科医院を探すことはとても大変なことです。
中には、行ってみたけど理想と違っており、また別の歯科医院を選びなおしている方もいらっしゃるでしょう。
「この歯科医院はどんな特徴があるんだろう」
「他の歯医者との違いはなんだろう」
「分かりやすく書いてくれていれば選びやすいのに」
その医院コンセプト・特徴が伝わっていない患者様からすると、どれも同じ歯科医院のホームページに見えてしまうかもしれません。
一方、歯科医院様からいただくお悩みとして、
「うちはこんな特徴があるのに、患者様に伝わっていない」
「対面で説明すれば分かってくれるのに」
「ホームページに書いてあるのに理解されていない」
こんなミスマッチ、よくありますよね。
本記事では、歯科医院を例にホームページ制作においてのコンセプトの作り方のご紹介をさせていただきます。
集客・増患できる「医院コンセプト」の作り方フレームワーク
実際に当社がコンサルティングさせていただく際に行っている、企業や歯科医院の「コンセプト（らしさ）」を策定するプロセスの一部をご紹介させていただきます。
策定した後に制作するホームページや広告デザインにぶれをなくすため、様々な手法で医院様を分析していきます。
ステップ1.差別化要素の抽出
3C分析 ～自院の強みを整理する～
自分たちが患者様に提供できる、提供したい価値とはなんでしょうか。
主観的に主張するだけではなく、患者様が求めていることと、他院ではできないこと・訴求していないことをかけあわせた内容が、本当の強みになってきます。
マーケティング用語でいう3C分析（3つのC：customer、competitor、company）を行い、下図の赤枠となる部分を抽出していきます。
ステップ2.医院の特徴を一言で表す
抽出した強み（らしさ）を整理
患者様から選ばれる医院になるためには、特に近隣の競合医院と同じような強み訴求は避けましょう。
市場における自院のポジションを客観的に分析し、差別化することが大事です。
次に、患者様に自院を想起してもらいたいキーワードをピックアップし、コンセプトを固めていきます。
どの歯医者に行こうか検討中のユーザーに、「予防歯科」「アットホーム」「駅近」などどういったキーワードで再起してもらいたいかという観点でも抽出してみます。
最終的に集まった素材を整理し、当社の場合「医院の特徴を一言で表す」キャッチコピーをライターが策定し、制作するホームページやパンフレットなど、医院紹介のためのアウターツールに反映していきます。
ステップ3.言語化・ビジュアル化
強みの見せ方は「患者様目線」
先生のご経験から、何かの治療に精通している、または今後この治療のご相談を増やしていきたい、というケースがあるかと思います。 その場合、ただ主観で「インプラントの治療が得意です」などのように述べるのではなく、当然患者様目線でコンセプトや特徴を伝えないと、冒頭のミスマッチが起きてしまいます。
ホームページへ掲載する例として、以下のように定量的に言語化し、さらにビジュアルとして数値をグラフ化したものや、実際の認定証の画像などをホームページに掲載することで、より分かりやすく説得力が増します。
- 自費治療の中で7割がインプラントのご相談で来院いただいている
- 毎月〇件のインフォームドコンセントを受け入れている（サイトにも詳細説明ページがある）
※厚生労働省の医療広告ガイドラインに則した掲載が必要
その際、ビジュアルとして数値をグラフ化したものや、実際の認定証の画像などをホームページに掲載することで、より分かりやすく説得力が増します。
あわせて、患者様目線で「インプラント認定医」がどのような役割を担っているのか、なぜ認定医になったのか、それにより患者様へ提供できる価値とはなにかをホームページ内で詳細に説明することをおすすめします。
強みの根拠となる裏付けを説明することで、説得力をつけるためです。
以上の3ステップを経て、抽出した医院コンセプトを、ホームページへコンテンツとしてアウトプットします。
数多ある歯科医院のホームページの中から患者様に選ばれ、集患していくためには、自院の特徴を理解し、分かりやすく表現することが必要です。
「コンセプト」の作り方8つのチェックポイント
ここまでの内容をおさらいします。
- 市場が求めている内容である
- 提供価値に独自性がある
- 競合との差別化ができている
- 定量的に表現できている
- 言語化・ビジュアル化できている
- 専門用語が少なく、一般的な言葉で記載されている
- コンセプトとなった背景説明・ストーリーがある
- 上記の内容がホームページやパンフレットに一貫して訴求できている
いかがでしょうか。もしできていないと感じる点がありましたら、見直す機会になりましたら幸いです。
共感される歯科医院の「特徴表現」実践編
ここまでコンセプトの作り方のフレームワークをご紹介しましたが、よく分からない！という医院様もいらしゃるかもしれません。
上記は当社コンサルティングにより抽出・アウトプットした事例になるため、ご自身だけで考えるのは難しいという医院様向けに、すぐにできる医院コンセプトの作り方の実践編をご紹介します。
当たり前のことを丁寧に伝える
「強み」というと奇抜な特徴である必要がありそうですが、「配慮している点」「想い」という角度から考えてみましょう。
例えば誰のための内装設備で、医院開業されたときのエピソードなどを挙げてもいいかもしれません。
どなたでも通いやすいバリアフリー設計
院内は玄関から段差がないため、ベビーカーでも車いすでも院内をスムーズに移動することができます。
滅菌器を使用した衛生管理の徹底
高圧蒸気滅菌器（オートクレーブ）による滅菌処理を行い、患者さんのお口に使用する器具は特に衛生管理を徹底しています。
地域コミュニティのためのかかりつけ医であるために
地域住民の皆様のQOL向上のため、地元であるこの地で〇年前に開業いたしました。
上記は歯科医院として当然のことかもしれませんが、あえて丁寧に謳うことで、コンテンツとしてユニークなものになります。
まだ来院したことのないユーザーには、どんな医院なのか事細やかに伝え、安心して来院いただけるようコンセプトに工夫を加えましょう。
これは歯科医院に限ったことではなく、例えば「缶コーヒー」ブランドの場合、生産過程から豆の焙煎方法、生産者の想いなどを丁寧に伝え、業界の「普通」をあえて説明することで、特徴に共感してもらえるユーザーを集めるという方法もあります。
共感 = 選ばれることに繋がるためです。
1つの圧倒的な強みは印象的ではありますが、情報量多く、丁寧に伝えることで特徴を理解してもらうよう心がけましょう。
本記事でお伝えしたいこと
「うちには特徴がない」と仰る先生もいらっしゃいますが、すべでの医院様に開業背景があり、先生の想いや医院の特徴があると考えています。
私たちは医院様が本質的にお持ちの特徴をコンセプトとして言語化し、ホームページや広告としてビジュアル化し発信するお手伝いをさせていただいておりますので、その成果として、どの医院様にも共感していただける患者様が多くいらっしゃることは承知しております。
本記事が今後の医院経営にお役立ていただけましたら幸いです。
無料資料ダウンロード「集患に成功している歯科医院の共通点」分析レポート
当社で制作・運用させていただいている歯科医院のホームページ2500件から分析した、「集患に成功している歯科医院の共通点」レポートを無料でダウンロードいただけます。
ホームページにおいて、医院コンセプトや先生のプロフィールの充実が、集患に繋がっている傾向が見えてきましたので、本記事と合わせてご活用頂けましたら幸いです。
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