コロナ禍で事業転換！不動産売却事業の認知ゼロから始めたWebブランディング事例

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コロナ禍で事業転換！不動産売却事業の認知ゼロから始めたWebブランディング事例

ホームページ経由の問い合わせが約500％増になった経緯とは
コロナ禍で不動産売却事業にシフト！ホームページのリニューアルを進める
月1件だった問い合わせが4～5件に急増
売却実績の認識を拡げ問い合わせ増を実現
ホームページやInstagramに動画を設置し反響
今後取り込みたいのは「大手不動産会社」が受託している物件
不動産売却事業の認知ゼロから始めたWebブランディング成功ポイント
課題整理
３つの成功ポイント
まとめ
お役立ち情報
不動産売却獲得セミナー！成約率が劇的に上がる売却特化ホームページ

「ステアーズ不動産会社様」は、兵庫県姫路市にある地域密着型の会社です。2013年の創業以来、代表の三好様を筆頭に建築・不動産売買・空き屋管理・リフォーム・リノベーション・ホームステージング（※）を幅広く行ってきました。そんなステアーズ不動産様は、コロナ禍で不動産販売が厳しくなったことを受け、不動産売却に注力することに決めたといいます。この記事では、代表の三好様へのインタビューを通じ、「ホームページをリニューアルすることで見込顧客にどうリーチしていったのか」「ホームページ以外の施策は何を行ったのか」「効果はどうだったのか」について伺っていきます。

※ホームステージング……売り出し中物件の室内を、家具・照明・小物などでモデルルームのように演出するサービス。

ホームページ経由の問い合わせが約500％増になった経緯とは

Webブランディング事例概要_コロナ禍で事業転換！不動産売却事業の認知ゼロから始めたWebブランディング事例

コロナ禍で不動産売却事業にシフト！ホームページのリニューアルを進める

自社の事業構造や強みをアピールしきれていないホームページだった

不動産売却特化のホームページは、以前から保有していました。問い合わせが来れば査定に進み、問い合わせ以外の場合は紹介で査定まで進めていくのが当時の基本的な流れだったと思います。しかし、自分たちで「手作り」していたホームページだったので、問い合わせは月に1件あるかどうかでした。当社の強みのひとつであるリフォームやホームステージングについては触れておらず、十分なアピールはできていなかったと思います。
なお、昔は一括査定サイトにも取り組んでいましたが、競合が多いうえ成約率も低く、費用対効果が合わなかったので今は取り組んでいません。

建築・不動産販売事業が厳しくなり事業シフトを決意

当社は建築にも取り組んでおり、今までは建築をアピールしてきました。そんな当社が「不動産売却向けにホームページをリニューアルしよう」と思ったきっかけは、2つあります。ひとつは、2022年に当社が10期目という区切りの年を迎えたことです。もうひとつは、新型コロナウイルス感染症の影響で、不動産販売が厳しくなったことでした。当社で元々行っていた空き家管理や不動産売却にもシフトしようと考えたのです。
ちょうどこの頃、ブランディングテクノロジーさんからタイミング良くリニューアルのご提案をいただきました。最初に営業のお電話を受け、商談を経て「良い機会だから」とリニューアルをお願いし今に至ります。

月1件だった問い合わせが4～5件に急増

前後変化_コロナ禍で事業転換！不動産売却事業の認知ゼロから始めたWebブランディング事例

2件の買取に成功し約600万円の利益を見込む

今では、ホームページから月に4～5件問い合わせをいただいています。問い合わせは商圏内（姫路市内）にお住まいの方から、「相続した家を放ってしまっている」というケースが増えています。お客様からは、「看板を見たことがあります」「会社名も知ってます」というお声をいただくようになりました。
まだリニューアルから日が浅いので直近の成約率は分かりませんが、すでに2件の買取に成功しています。片方は更地にして、もう片方はリフォーム再販の予定で、現在仕込み中です。両方とも相場で買い取ることができ、600万円の利益を見込んでいます。

売却実績の認識を拡げ問い合わせ増を実現

看板・チラシなど「ホームページを見てもらう」仕掛けもプラスに影響

「不動産売却　姫路市」という検索キーワードで、2022年の11月から検索結果の1ページ目へ表示されました。検索がきっかけで問い合わせしてくださる方が増えているという印象を受けています。
なお、看板やチラシに専用のQRコードを張り付けるなどして、ホームページを見てもらえるような仕掛けも作りました。そこから流入して「売却にも注力していて実績がある」とご認識いただいたことも、問い合わせ増の要因だと思います。

ホームページやInstagramに動画を設置し反響

会社を「より良く知ってもらう」ツールとして動画を活用

ブランディングテクノロジーさんには、動画の制作もお願いしました。動画については、同業者の知り合いから、「広告が出ていましたよ」と連絡をいただくこともあります。ホームページやInstagramに動画を設置することで、すでに接点のある方がステアーズ不動産をより良く知っていただくツールになっているようです。「動画を作ってよかった！」という実感があります。

ステアーズ不動産様の企業紹介動画

より良いものを作るため引き続きサポートを期待

ブランディングテクノロジーさんへ作ってもらって、仕上がりに非常に満足しています。完成したホームページは、同業者や銀行などお客様ではない方から「非常に勉強になる」と反響がありました。売却成功のためのメソッドや、不動産売却の具体的な方法などが詳しく書いてあるので、知らない情報を得られるからだと思います。反響に力を入れてもらっている点も、非常に助かっています。営業に関しては私一人でやっているので、集中すると反響についての理解が不十分になってしまうことも少なくありません。そんな中、ブランディングテクノロジーさんが定期的に声をかけてくれるので、助かっています。常に状況を良くしたいという意識はあり、私自身も面白いものが大好きなので、今後も定期的なサポートをお願いしたいです。

今後取り込みたいのは「大手不動産会社」が受託している物件

地域内で「不動産を売るならステアーズ不動産」という認知を拡げたい

さまざまな施策を展開していますが、それでも「大手不動産会社には知名度で敵わない」と思うことはあります。良い物件が大手に流れてしまうことも珍しくありません。実際、当社に来るお問い合わせでもっとも多いのは、「他社で断られた物件」です。ただし、当社としては「大手に頼んでも売れなかった」という物件ではなく、他社では査定をしていない物件がほしいと思っています。
また戸建てや土地関係なしに、買取を増やしていくのも目標です。ただ、戸建てだと質が良くないと再販するうえでリスクが大きく、リフォームにもコストがかかってしまいます。ここでも「ワンランク上の物件がほしい」という想いは共通しています。「大手に依頼したけど失敗した」という方以外にも、「地場の物件だから、地場の会社に依頼したい」という方はたくさんいらっしゃいます。そうした方々にもリーチして、認知を拡げていきたいです。

不動産売却事業の認知ゼロから始めたWebブランディング成功ポイント

実行内容_コロナ禍で事業転換！不動産売却事業の認知ゼロから始めたWebブランディング事例

課題整理

コロナにより、売却事業へ注力。売主から認知獲得が課題

ステアーズ不動産様は、2023年に10期という節目の年を迎える会社です。建築・不動産売買・空き屋管理・リフォーム・リノベーション・ホームステージングを幅広く行いながら、地域密着型の経営を展開してきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、「家を買おう」という人が少なくなり建築面の業績が厳しくなったといいます。そこで、インタビューでも触れていたように、売却のほうに力を入れていく決断をされました。

ここでネックになったのが、これまで事業として注力していなかったこともありますが、「不動産売却をできる会社」という認知を獲得できていなかった点です。自社で制作したホームページをお持ちだったのですが、不動産売却をしたいという見込み顧客に対してのオンライン上での露出が不足していたのです。今回のプロジェクトを通じて、ステアーズ不動産様の強みと、売主が抱えている潜在的課題を調査し、誰に、どのようにして露出をしていくかという事を、一から構築いたしました。

売主目線で差別化できていない

ステアーズ不動産様では、不動産売却の中でも土地売買や家の再販に力を入れたいと考えており、代表の三好様は特に、差別化を行っていくために「ほかの会社がやっていない方法」での訴求を希望されました。姫路市内の同業他社では、主体性の強い営業スタイルをとっていることが一般的です。これらの会社と同じ方法では、「売却以外にリフォームの相談にも乗ってもらいたい」「親身な対応で長期的な依頼に繋げたい」というステアーズ不動産様の想いを叶えられないと感じました。今回ホームページでの集客を目指したのには、このように「他社とは違う畑で戦いたい」という代表の想いがあったのです。

ステアーズ不動産様では、リフォーム、リノベーション、ホームステーングなど様々事業展開を行っており、「他社とは違う畑で戦いたい」という思いを叶えるための強みはお持ちだったのですが、売主の目線で価値を発信していくということができていないもったいない状況でした。今回、数ある強みを、「ステアーズ不動産に依頼したい」と、売主様に思ってもらえるよう、何回もの打ち合わせを重ね、競合他社と比較されても負けないステアーズ不動産様のブランドを一緒に作り上げていきました。

３つの成功ポイント

今回、ホームページのリニューアル、オンラインの施策を通して、ステアーズ不動産様の「売却事業のブランド」を再構築させていただきました。その過程で、課題となっている「認知」「差別化」をどのようにして、解決していったのか？をブランドの構築、反映、浸透の順番でご紹介いたします。

代表の実績や物件の魅力を最大限引き出せる強みを言語化
相談しやすい雰囲気をホームページ・動画に視覚的に反映
認知獲得のためオンライン広告×オフライン広告の相乗効果で潜在層と顕在層へリーチ

代表の実績や物件の魅力を最大限引き出せる強みを言語化

これまで、不動産売却領域に注力していなかったため、売主に任せたいと思ってもらえる安心感や、競合他社に負けない強みをうまく言語化できていない状態でした。地域内で、「不動産を売るならステアーズ不動産」というイメージを認知してもらうために、まず取り組んだのが、不動産売却における他社に負けない事業ブランドの構築です。

ブランドを構築するために、まずステアーズ不動産様の強みを洗い出していきました。その中で、特に際立ったのが、「代表が相談者と直接顔を合わせてくれるので相談しやすい」点や、「地域密着で20年以上の実績」を誇る点など、地場に強く安心して任せられる不動産会社というイメージを構築する要素が多く出てきました。
また、リフォーム・リノベーション・ホームステージングができるため、他で売れなかった物件も魅力的に見せることができるため、売主心理に対して、強く響く要素もでてきました。その他、売却以外にもリフォームや空き家管理と、物件に対しての対応できる幅が広いことなどの要素を組み合わせ「物件の魅力を引き出し安心して売却を任せられる不動産会社」という事業イメージを言語化し、競合他社との差別化のできるブランドを構築していきました。

相談しやすい雰囲気をホームページ・動画に視覚的に反映

ステアーズ不動産様は、売却以外にも「ホームステージング」「空き家管理」など、さまざまな強みを持った会社です。ホームページ・動画の制作にあたっては、そうした強みを、売主目線で、不安に思っている課題を解決できるという安心感を持ってもらえるよう分かりやすく訴求しています。

また、ホームページのファーストビューでは「『どうしたら良いか分からない』そんなお悩みでも大丈夫です」と示すことで、物件に対して幅広く対応できることによる安心感の強みと連携させるため、相談へのハードルを下げるような仕組みを作りました。「まずは相談だけでもどうぞ」といったテイストで見込顧客層にアピールできた好例と言えるでしょう。さらに、代表の三好様の写真をTOPページやその他のページにも掲載することで、全体的に親しみやすい雰囲気のホームページになりました。

認知獲得のためオンライン広告×オフライン広告の相乗効果で潜在層と顕在層へリーチ

このプロジェクトでは、売主からの認知獲得が不十分だったため、顕在層への施策だけではなく、潜在層の施策も組み合わせ、一気にブランドの浸透を広げるための戦略を実施しております。「今売りたい」売主（顕在層）にリーチするための施策として、「不動産売却　姫路」を軸にSEO対策を行った結果、検索順位の上位表示が実現し、「今売りたい」売主のアクセスが増加しました。潜在層の売主にも「安心して売却を任せられる不動産会社」というイメージを刷り込ませるため、「動画広告」をターゲットに定め配信することで、SEOだけでは接触することができない層にもアプローチする戦略をあわせてとっております。

さらに、看板・チラシ広告にQRコードを組み込むことで、オフラインからもホームページに誘導することも実現しています。このように、オンラインとオフラインを効果的に組み合わせながら潜在層と顕在層向けのリーチを広げることで、短期的と長期的な認知獲得につながっています。

まとめ

ステアーズ不動産様は、10期目という節目の年を迎えたこと、新型コロナウイルス感染症の影響で不動産売却により力を入れていこうと決断されたことを受け、ホームページのリニューアルを決断されました。その結果、ホームページ経由での問い合わせ数は約5倍になり、2023年2月時点で買取済不動産を2件確保されているとのことです。これには、経験豊富な代表三好様ご自身が窓口対応を行い、「不動産売却×リノベーション」に強い会社としてブランドづくりを行ったことが影響していると言えるでしょう。

インタビューの中で三好様は「大手には適わない」と言及されながらも、リフォームやリノベーション、ホームステージングなど「売却以外」の手段を考えたり、お客様一人ひとりに親身になって対応する姿勢を示したりと、ステアーズ不動産様にしかできないことを常に考えていらっしゃいます。直近の利益に繋がらないような相談も時間をかけて対応し、お客様と長期的なお付き合いを築く姿勢も印象的でした。ブランディングが会社の信頼獲得に繋がり、こうした会社の強みを地域のお客様に一層認知していただけたことも、成功理由として大きいと考えられます。

また、ホームページや動画等もブランディングテクノロジー1社で企画・制作を行うことで、イメージのズレもなく一貫した施策が実現できました。インタビューで代表の三好様は、「新しいものに挑戦していきたい」「常に提案を受けていたい」と語っていらっしゃいます。ブランディングテクノロジーとしては、今後もステアーズ不動産様のご支援を末永く続けていきたいと思います。